正しい歩き方は「正しく立つ」ことから。上下に揺れる歩き方を姿勢治療家が解説

こんにちは。
姿勢治療家®の仲野孝明です。

姿勢が変わると人生が変わる。

私は日々、身体の姿勢と生きる姿勢、その両方を整えることで、より豊かに人生を過ごすための「姿勢力」をお伝えしています。

今回は、

  • 正しく立つにはどうすればいいのか
  • 歩くと身体が上下に揺れるのはなぜか
  • 正しい歩き方とはどんな歩き方なのか
  • 自分の姿勢をどうチェックすればいいのか

という、「立つ・歩く」という人間の基本動作についてお話しします。


「立っている時間」を姿勢の練習に変える

以前、警備の仕事をされていた方から、とても興味深いお話をいただきました。

建物の入口などに立って人の出入りを確認する「立哨(りっしょう)」という仕事があります。

その方は、ただ立っている時間を、

「正しく立つための練習時間」

として使っていたそうです。

足の位置、重心、背中、肩だけでなく、指先まで確認する。

さらに続けていくと、

視線はどうか。
挨拶はどうか。
どんな雰囲気でそこに立っているか。

最終的には、自分自身の意識や考え方まで振り返るようになったそうです。

とても面白いですよね。

姿勢というと、

「背中をまっすぐにする」

「胸を張る」

という外見だけの話だと思われがちです。

でも本来の姿勢は、もっと深いものです。

身体のあり方を意識すると、自分自身のあり方にも意識が向く。

だから私はずっと、

「姿勢が変わると人生が変わる」

とお伝えしています。


正しい立ち方では、足裏のどこに体重を乗せる?

立っている時、ぜひ一度、靴の中の足を感じてみてください。

右足と左足、均等に乗っていますか?

つま先に力が入りすぎていませんか?

かかとだけに寄りかかっていませんか?

私がお伝えしているひとつの目安は、

かかと側に約7割、前足部側に約3割。

そして、左右の足をできるだけ平行にして立ちます。

そこから頭のてっぺんを上に引っ張られるようなイメージで、

スーッと背伸びをする。

無理に胸を張ったり、左右の肩の高さを合わせようとしたりする必要はありません。

身体全体を上方向へ伸ばしていくことが大切です。


肩の高さが左右で違うとき、無理に揃えなくていい

鏡や写真を見て、

「右肩が高い」

「左肩が下がっている」

と気になる方は少なくありません。

ただ、人間の身体には多少の左右差があります。

そこで、

「下がっている肩を上げよう」

「高い方を下げよう」

と肩だけを操作しようとすると、かえって身体に余計な力が入ることがあります。

まず意識してほしいのは、

身体全体を上へ伸ばすこと。

そして、もう一つ大切なのが、

なぜその左右差ができたのか

を考えることです。

たとえば、

  • いつも同じ肩にバッグを掛ける
  • 重いパソコンや書類を片側で持つ
  • いつも同じ脚を組む
  • 片側に体重をかけて立つ

こうした毎日の習慣が積み重なれば、身体にもその癖が残っていきます。

姿勢だけを直すのではなく、

姿勢をつくった生活習慣を見直す。

ここがとても重要です。

重い荷物を毎日持つのであれば、片手持ちからリュックに変えるだけでも身体への負担のかかり方は変わります。


歩くと身体が上下に揺れる「ぴょこたん歩き」はなぜ起こる?

「姿勢は良く見えるのに、歩くと身体が上下に大きく揺れる」

そんな方がいます。

左右に揺れたり、上下に大きく弾んだりする歩き方です。

私はこれを分かりやすく「ぴょこたん歩き」と表現することがあります。

歩行中の揺れにはさまざまな要因がありますが、

足首・膝・股関節などの関節の動きにくさや、筋力・バランスの変化

が関係していることがあります。

車をイメージすると分かりやすいと思います。

4つのタイヤがきれいに回転していれば、車はスムーズに進みます。

でもタイヤの動きが悪かったり、位置がずれていたりすると、走行中にガタガタしやすくなります。

人間も同じです。

身体のどこかが十分に動かなくなると、その動きを別の場所で補おうとします。

その結果として、

  • 身体が上下に大きく動く
  • 左右に揺れる
  • 歩幅が狭くなる
  • 膝が伸びなくなる
  • 足を引きずるようになる

といった変化として現れることがあります。

もちろん、歩き方だけで原因を断定することはできません。

痛みや急激な歩行の変化、左右差が強い場合には、身体の状態をきちんと確認することが大切です。


正しい歩き方の基本は「正しく立てること」

「正しい歩き方を教えてください」

とよく質問されます。

でも、私はまず歩き方から教えません。

なぜなら、

歩くという動作のスタートは「立つこと」だからです。

正しく立つことができなければ、そこから始まる歩行も崩れやすくなります。

基本は、

立つ → 重心を移動する → 足が前へ出る

です。

まず左右の足を平行にします。

身体を上へ伸ばして、背伸びをするように立つ。

そこから身体全体を、足首付近を支点にほんの少し前へ移動させます。

重心が前へ移動すると、倒れないために自然と足が前へ出ます。

この、

「足を自分から出す」のではなく、「身体が進むから足が出る」

という感覚が、とても大切です。


「みぞおちから脚が生えている」と考えて歩く

もう一つ、私がよくお伝えしているのが、

「みぞおちから脚が生えているように歩く」

というイメージです。

実際の脚は股関節から始まっています。

しかし歩行という大きな動きで考えると、骨盤だけではなく、体幹も連動しています。

そのため、

「脚は股関節から」

と考えるより、

「みぞおちから下が全部脚」

くらいのイメージを持った方が、大きく自然に身体を使いやすくなる方がいます。

ただ、

「みぞおちから歩くと言われても分からない」

という方も多いものです。

そこで、とても簡単な練習方法があります。


みぞおち歩きを感じる簡単な練習

両手を胸の前、みぞおち付近で軽く組んでみてください。

腕を振らず、胸の前に軽く収めます。

その状態で、

  1. 左右の足を平行にする
  2. 背伸びをするように身体を上へ伸ばす
  3. 身体全体をほんの少し前へ移動する
  4. そのまま自然に歩き出す

すると、

みぞおちから下が脚になったような感覚

をつかみやすくなります。

歩くときに脚だけを動かそうとせず、身体全体が移動していく感覚を探してみてください。


自分の姿勢と歩き方をセルフチェックする方法

歩き方がおかしいかどうかは、自分では意外と分かりません。

まずおすすめしたいのが、

歩いている姿を動画で撮ること。

前から、横から、後ろから撮ってみてください。

自分では普通に歩いているつもりでも、

「こんなに上下に動いていたんだ」

「片側だけ腕を振っていない」

「右脚だけ外に向いている」

など、さまざまな発見があります。

さらに、自宅でできるチェックがあります。


チェック1 床に仰向けに寝る

できれば柔らかいベッドではなく、少し硬めの床で仰向けになってみます。

脚を伸ばした時、

  • 膝が自然に伸びるか
  • 左右差がないか
  • 膝の裏が大きく浮いていないか

を確認します。


チェック2 壁に背中をつけて立つ

壁に、

  • かかと
  • お尻
  • 背中

を近づけて立ってみます。

その時、

  • 膝が曲がっていないか
  • ふくらはぎが極端に壁から離れていないか
  • 腰と壁の隙間が大きすぎないか

などを確認してみてください。

無理に全部を壁につける必要はありません。

目的は、

「今の自分の身体がどんな状態なのかを知ること」

です。


軽く跳ねることも身体の状態を知るヒントになる

立った状態で軽く弾む動きも、身体の使い方を感じる一つの方法です。

ポイントは、大きくしゃがんで膝の力だけでジャンプするのではなく、

足首周辺や腱の弾性を感じながら、小さく弾むこと。

身体が一直線に近い状態で軽く上下できるか。

左右どちらかへ流れないか。

着地した時に大きな音がしないか。

こうしたことを感じてみると、自分の身体の使い方に気づくことがあります。

ただし、膝・足首・腰などに痛みがある方、バランスに不安がある方は無理に行わないでください。


年齢を重ねるほど大切なのは「姿勢」だけでなく「動ける範囲」

姿勢がきれいでも、身体が動かなければ十分ではありません。

特に大切なのが、

身体の柔軟性と関節の可動性を保つこと。

たとえば、

  • 両腕を上まで上げられるか
  • 膝を伸ばせるか
  • 股関節を十分に動かせるか
  • 前屈できるか
  • 胸郭を動かせるか

こうした身体の基本的な動きを、日常的に確認しておくことが重要です。

身体は、使わない動きを少しずつ忘れていきます。

だから特別な運動だけではなく、

毎日の生活の中で身体を伸ばし、動かすこと。

その一番簡単な方法の一つが、私がいつもお伝えしている「背伸び」です。

背伸びなら、場所も道具も必要ありません。

いつでもできます。


姿勢を整えることは、自分の身体に気づくこと

姿勢を良くしようとすると、

「正解の形に身体を合わせなければ」

と思ってしまう方がいます。

でも、本当に大切なのは、

自分の身体の状態に気づけること。

今日は右足に体重が乗っている。

肩が上がっている。

膝が伸びにくい。

いつもより歩幅が狭い。

そんな小さな変化に気づければ、身体が大きく崩れる前に修正できます。

立っている時間も、歩いている時間も、電車を待っている時間も、身体を確認する時間に変えることができます。

身体は毎日使っています。

だからこそ、毎日少しずつ整えることができるのです。

体を見直す時間は、人生を見直す時間である。

そして、

姿勢が変わると人生が変わる。

まず今日、立っている自分の足の裏がどうなっているか。

そこから感じてみてください。

姿勢治療家®
仲野孝明


※歩行の急な変化、強い左右差、しびれ、痛み、筋力低下などがある場合は、自己判断だけで済ませず、医療機関や身体の専門家にご相談ください。

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投稿者プロフィール

仲野 孝明
仲野 孝明
姿勢治療家Ⓡ 創設者
【姿勢が変わると、人生が変わる。】
Your Posture makes Your Life.
可能性を最大限に引き出します。

仲野孝明公式ブログにて役立ち健康情報や姿勢が人生にもたらす影響
正しい姿勢があれば何でもできるとモットーに挑戦している事など
アップしています。是非閲覧して頂けると嬉しいです!!

仲野孝明公式ブログ↓↓↓
http://takaakinakano.com/

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