「腰が重い」
「長く座っていると腰が痛くなる」
「年に何度か腰痛を繰り返している」
そんな状態を、「いつものことだから」とそのままにしていませんか?
仲野整体東京青山にも、腰痛をきっかけに来院される方は少なくありません。
中には、「もう何年も腰痛があります」「デスクワークをすると必ず腰がつらくなります」という方もいらっしゃいます。
腰痛にはさまざまな原因があるため、すべてを「姿勢が悪いから」「座りすぎだから」と一つの理由だけで説明することはできません。
一方で、日常生活で長時間座り続けたり、同じ姿勢が続いたり、身体をほとんど動かさなかったりすることは、腰の状態を考えるうえで見直したいポイントです。
「普段、自分の身体をどう使っているのか」まで振り返ってほしい。
これが、姿勢治療家®として僕がお伝えしたいことです。
この記事でわかること
- デスクワークと腰痛を考えるときのポイント
- 腰への負担を減らす股関節の使い方
- 腰が気になるときに実践したい3つの習慣
- スタンディングデスクの使い方
- 自己判断せず医療機関へ相談したほうがよい症状
目次
腰痛になったら、まず「普段の生活」を振り返る
腰が痛くなると、
「どこが悪いのだろう?」
「どうしたら痛みが取れるだろう?」
と考えると思います。
もちろん、痛みが強い場合や症状が続く場合には、原因を確認するための診察が必要です。
そのうえで、一度考えてほしいことがあります。
一日の中で、何時間座っていますか?
仕事でパソコンを使う。
電車や車で移動する。
食事をする。
家に帰ってソファに座る。
スマートフォンを見る。
こうして一日を振り返ると、思っている以上に長い時間を座って過ごしている方がいます。
問題は、「座ることそのものが悪い」ということではありません。
同じ姿勢が長時間続き、身体を動かす機会が減っていることを見直してみましょう。
「正しい姿勢でずっと座る」より、姿勢を変える
腰痛対策というと、「正しい姿勢をずっと維持しなければいけない」と思われることがあります。
しかし、人間の身体は本来、動くものです。
どれだけきれいに座っていても、同じ姿勢を長時間続ければ疲れてきます。
大切なのは「同じ形で固まらない」こと
座る。立つ。歩く。また座る。時には立って仕事をする。
一つの姿勢を頑張って維持するより、身体のポジションをこまめに変えていきましょう。
姿勢とは、「正しい形で固まること」ではありません。
状況に合わせて身体を使い分けられることも、良い姿勢の一部です。
腰痛と股関節の使い方
身体を前に倒すとき、腰だけを丸めていませんか?
✓ 床の物を取る
✓ 靴を履く
✓ 荷物を持つ
✓ 洗面台で顔を洗う
✓ 椅子から立ち上がる
日常生活には、身体を前へ倒す動作がたくさんあります。
このとき意識してほしいのが、
「腰だけで曲がる」のではなく、股関節から上半身を倒すことです。
股関節という大きな関節を使うことで、動作を身体全体へ分散させやすくなります。
姿勢治療家®として診療でよくお伝えしているのも、この「股関節を使う」という考え方です。
自分の股関節がどこにあり、どのように曲がるのか。
それを身体で理解するだけでも、日常動作を見る目が変わってきます。
腰が痛いときは、ずっと寝ていたほうがいい?
「腰が痛くなったら安静にして寝ていたほうがいいですか?」
という質問もよくあります。
一般的な腰痛では、必要以上の長期安静よりも、症状を悪化させない範囲で日常の活動を続けることが推奨されています。
WHOも慢性腰痛のケアとして、運動やセルフケア教育などを推奨しています。
例えば、できる範囲で
・ゆっくり立ってみる
・短い距離を歩いてみる
・痛みが強くならない範囲で身体を動かしてみる
注意
「腰痛なら全員、歩けば治る」という意味ではありません。
痛みの原因や程度によって対応は変わります。無理をして歩く必要もありません。
仕事中に腰が気になったら試したい3つのこと
一度、立って歩く
ずっと椅子に座ったまま我慢せず、一度席を立って少し歩いてみてください。
トイレへ行く。飲み物を取りに行く。コピーを取りに行く。数分でも構いません。
同じ姿勢を長く続けない
「何分ごとなら絶対に安全」という数字があるわけではありません。
僕自身は診療で、仕事に集中して長時間固まってしまう方には、30分程度を一つの目安に姿勢を変えるきっかけを作ることをおすすめすることがあります。
✓ 座る
✓ 立つ
✓ 少し歩く
✓ 背伸びをする
✓ 立って仕事をする
✓ また座る
30分という数字そのものを守ることが目的ではありません。
「気づいたら何時間も同じ形で固まっていた」という状態を減らすための目安です。
「なぜ腰に負担がかかったのか」を考える
痛みが落ち着いたら、それで終わりにせず、日常生活を振り返ります。
✓ 今日は何時間座っていた?
✓ どんな椅子に座っていた?
✓ パソコンを使っているとき、背中はどうなっていた?
✓ 最近ほとんど歩いていなかった?
✓ 荷物を持つとき、腰だけで曲がっていなかった?
痛みにはさまざまな要因がありますが、自分で変えられる部分を探すことには意味があります。
デスクワークでは「座り方」だけでなく環境も変える
腰痛を繰り返すデスクワーカーに、「もっと良い座り方をしてください」と伝えるだけでは足りないことがあります。
なぜなら、一日中座る環境そのものが変わっていないからです。
そこで選択肢の一つになるのが、スタンディングデスクです。
「座らない=ずっと立つ」ではありません
ずっと座る代わりに、ずっと立てばいいわけでもありません。
仕事場を「動ける環境」にする
・座る時間と立つ時間を入れ替える
・少し歩く
・片足を低い台へ置いてみる
・身体を動かす
・自分が楽なポジションを探す
仕事場を「身体を固定する場所」ではなく、自由に姿勢を変えられる場所にしていくことが大切です。
立って仕事をするなら、じっと立たなくていい
スタンディングデスクを使うと、「正しく立ち続けなければ」と考える方もいます。
そこまで固く考える必要はありません。
✓ 左右に体重を移す
✓ 足の位置を変える
✓ 低い台に片足を置く
✓ 少し歩く
✓ 時には座る
僕はそう考えています。
背伸びを「姿勢のリセット」にする
身体の使い方を変える最初の一歩として、僕がよくお伝えしているのが背伸びです。
長時間パソコンを見ていると、視線も頭も前へ行き、身体が小さくなりがちです。
そんなときは一度
・立ち上がる
・両手を上げる
・身体を上方向へ伸ばす
・自分の身体の軸を感じる
・そして少し歩く
背伸びですべての腰痛が治るわけではありません。
しかし、「身体が固まってきたことに気づくスイッチ」として使うには、とても簡単な動作です。
「背伸びをしたら少し歩く」とセットにするのもおすすめです。
自宅で身体を動かすなら「痛くない範囲」が基本
音源でも紹介していた簡単な動きの一つが、仰向けになり片膝を胸の方向へ近づける動作です。
片膝の抱え込み
1.仰向けになります。
2.片方の膝を両手で持ちます。
3.無理のない範囲で胸の方向へ近づけます。
4.ゆっくり戻します。
5.反対側も同じように行います。
無理に伸ばさないでください
ストレッチは、痛いほど伸ばせば効果が高いというものではありません。
しびれや痛みが強くなる場合には中止してください。腰痛の種類によって適した運動は異なります。
「腰痛=姿勢が悪い」と決めつけないことも大切
ここは、姿勢治療家®としても大切にしたいところです。
腰痛には、筋肉や関節、椎間板、神経、加齢による変化、仕事や日常生活での負荷、運動不足、睡眠、ストレスなど、さまざまな要因が関係します。
慢性腰痛についてWHOも、身体だけでなく心理的・社会的な要因を含め、一人ひとりに合わせた対応を行うことを推奨しています。
「姿勢が悪いから腰痛になった」と一言で終わらせるのではなく、身体の使い方や生活環境を、自分で見直せる要素の一つとして考えます。
脊柱管狭窄症も「座り方だけ」が原因ではない
脊柱管狭窄症は、加齢に伴う背骨や椎間板、靱帯などの変化を含む複数の要因によって脊柱管が狭くなり、神経症状が出る状態です。
したがって、「長年の悪い座り方だけが原因」と考えるのは正確ではありません。
一方で、すでに腰や脚に症状がある方が、日常生活でどんな動作をしているか、どれくらい身体を動かしているか、どんな環境で仕事をしているかを見直すことは重要です。
診断を受けている方へ
自己判断だけで運動内容を決めず、症状に合わせて医療機関などへ相談してください。
この症状がある腰痛は、自己判断せず受診を
腰痛の多くは重篤な病気によるものではありません。
しかし、すべてを「姿勢」や「身体の使い方」で済ませてはいけません。
医療機関へ相談したい症状
・安静にしていても軽くならない、または悪化する
・発熱がある
・脚のしびれや力の入りにくさがある
・排尿に異常がある
日本整形外科学会「腰痛」
特に、急に両脚のしびれや力が入りにくくなる、陰部周辺の感覚がおかしい、尿や便をコントロールできないなどの症状は、緊急評価が必要になる場合があります。
NHS「Back pain」
「腰痛だから、とりあえず歩けばいい」ではありません。
まず、自分の症状を正しく見ることが大切です。
腰痛をきっかけに「身体の使い方」を学ぶ
僕が診療の中で残念だと感じるのは、何年も前から身体がサインを出していたのに、
「いつもの腰痛だから」
「そのうち治るから」
と繰り返してしまうことです。
腰が気になり始めたら、怖がりすぎる必要はありません。でも、放っておく必要もありません。
「どうして今日は腰がつらかったんだろう?」
と、自分の一日を振り返ってみてください。
✓ 座り方
✓ 立ち方
✓ 歩く時間
✓ 仕事の環境
✓ 股関節の使い方
✓ 運動習慣
✓ 睡眠
痛みを消すことだけをゴールにせず、自分の身体を知るきっかけにしてほしい。
それが姿勢治療家®としてお伝えしたいことです。
腰痛対策は、特別なことより「日常」を変える
腰痛を予防するために、特別な運動だけを頑張る必要はありません。
今日から見直せること
・座りっぱなしに気づいたら立つ
・少し歩く
・背伸びをする
・股関節から身体を曲げる
・仕事環境を変える
・毎日少し身体を動かす
身体は、一日だけの運動でつくられているわけではありません。
毎日繰り返している身体の使い方によって、少しずつつくられていきます。
腰痛をきっかけに、自分の身体の使い方を見直してみる。
その経験は、腰だけではなく、これからの身体全体を考えるきっかけになるはずです。
姿勢が変わると、人生が変わる。
体を見直す時間は、人生を見直す時間である。
姿勢治療家®
仲野孝明
腰痛とデスクワークについてよくある質問
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投稿者プロフィール

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姿勢治療家Ⓡ 創設者
【姿勢が変わると、人生が変わる。】
Your Posture makes Your Life.
可能性を最大限に引き出します。
仲野孝明公式ブログにて役立ち健康情報や姿勢が人生にもたらす影響
正しい姿勢があれば何でもできるとモットーに挑戦している事など
アップしています。是非閲覧して頂けると嬉しいです!!
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http://takaakinakano.com/















