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自転車の法改正で見直したい。安全運転と、疲れない乗り方の話
こんにちは。
姿勢治療家®の仲野孝明です。
最近は、自転車に関するルールや安全運転への意識が、これまで以上に求められるようになってきました。
スマホを見ながらの運転、逆走、イヤホン、傘差し運転など、危ない乗り方を見かける機会も少なくありません。
けれど本当に大事なのは、ただ「禁止だからやめましょう」で終わることではないと私は思っています。
安全に移動できること。疲れにくく乗れること。体に無理がかからないこと。
その土台が整ってこそ、自転車はもっと便利で、もっと健康的な乗り物になります。
今回は、自転車の法改正をきっかけに感じたことと、姿勢治療家として考える「疲れない自転車の乗り方」についてお話しします。
法改正で見えてくる、自転車の現状
自転車に関するルールの見直しが進み、あらためて「どう乗るか」が問われる時代になってきました。
街を見ていても、危ない乗り方は本当に多いです。
特に気になるのは、スマホを見ながらの運転です。これは明らかに注意力を奪います。
さらに、逆走、飲酒運転、傘差し運転、イヤホン使用なども、事故につながりやすい行為です。
東京では、タイヤの太い電動自転車がかなりのスピードで走っている場面も見かけます。
便利なのは間違いありませんが、使い方を間違えると、歩行者にとってかなり怖い存在になります。
ルールが厳しくなるのは、それだけ危険な乗り方が増えているからです。
でも、取り締まりだけで社会が良くなるわけではありません。
本当は「安全に乗りやすい環境」と「正しい体の使い方」の両方が必要です。
昔の自転車と音楽プレイヤーの思い出
学生の頃、自転車に乗りながら音楽を聴いていた人は多いのではないでしょうか。
私も当時は、有線のウォークマンを胸ポケットに入れて聴いていました。
カセットテープの時代があり、CDになった時は移動中に音飛びしやすくて不便さもありました。
その後MDも出てきましたが、時代とともに聴き方もずいぶん変わりました。
今はワイヤレスイヤホンや骨伝導タイプもありますが、どれだけ便利になっても、移動中は周囲の音を感じられる状態でいることが大前提です。
自分だけが快適でも、周囲への注意が落ちれば危険です。
便利さと安全性は、いつもセットで考えなければいけません。
足だけで漕ぐから疲れる。自転車は「みぞおちから」乗る
ここからが、姿勢治療家として一番伝えたいことです。
自転車で疲れる人の多くは、足の力だけで漕ごうとしています。
これだと太ももばかり使ってしまい、すぐに疲れます。
本当は、自転車はみぞおちから動かす意識を持つと、ずっと楽になります。
みぞおちから動くと、全身が連動する
ペダルをただ踏み込むのではなく、体の中心から動きを作る。
そうすると、足だけで頑張らなくても、体の重さが自然にペダルに乗っていきます。
つまり、局所で頑張るのではなく、全身の連動で進むということです。
これができると、無駄な力みが減り、長く乗っても疲れにくくなります。
ハンドルは支えるだけではない。「引く力」を使う
自転車は脚だけの運動ではありません。
実は、上半身の使い方がかなり重要です。
ポイントは、ハンドルをただ押さえるのではなく、引く力を使うことです。
たとえば左手を引くと、右足に力が伝わりやすくなります。
逆に右手を引けば、左足が使いやすくなる。
こうした左右の連動が起こると、姿勢が起きて、ペダリングも軽くなります。
これは歩く時や走る時と同じです。
人間の体は、手足がバラバラに動くようにはできていません。
本来は、全身がつながって動くようにできています。
自転車も例外ではありません。
サドルの高さで、乗り心地は大きく変わる
もう一つ見直したいのが、サドルの高さです。
街乗りでは、足をつきやすくするためにサドルを低めにしている方が多いです。
もちろん安全面ではその考え方もあります。
ただ、長く乗る、疲れにくく乗るという視点では、低すぎるサドルはかなり不利です。
理想は、足を伸ばした時に骨盤がまっすぐ保てる高さです。
低すぎると股関節や膝が詰まりやすくなり、脚だけで頑張る乗り方になってしまいます。
結果として、疲れやすくなります。
「なんとなくこの高さ」で決めるのではなく、
骨盤が起きるかどうかを基準に見てほしいところです。
競技用自転車は、体の使い方がよく分かる
私自身、トライアスロンを始めてから、自転車はただの移動手段ではなく、
「道具であり、使い方が結果を変えるもの」だと強く感じるようになりました。
タイムトライアル用のTTバイクは、空気抵抗を減らすためにかなり前傾姿勢になります。
見た目にはきつそうですが、実際には全身の連動が取れていないと、あの姿勢は維持できません。
右手で引きながら左足が下がる。
左手で引きながら右足が下がる。
このようなクロスの連動が重要で、感覚としては「動くプランク」のような状態です。
また、ドロップハンドルも非常によくできています。
持つ位置を変えることで、斜面や状況に応じて力を入れやすい場所を選べる。
これは単なる形の問題ではなく、体の使い方に合わせて設計された道具だということです。
自転車文化の差は、街の作り方の差でもある
ヨーロッパでは、子どもの頃から自転車文化が根づいていて、
レースのグレードも整い、育成の流れもあります。
生活の中に自転車が自然にあり、その上に競技文化が積み重なっています。
一方で日本は、まだ生活の足としての自転車と、スポーツとしての自転車が混在していて、
環境整備も十分とは言えません。
とくに大きいのは、道路の作り方です。
ヨーロッパでは、自転車専用レーンがしっかり確保されている場所が多く、
歩行者と自転車、自動車の棲み分けが比較的明確です。
これから自動運転などが進めば、東京のような都市でも、
車線の使い方が変わり、自転車や歩行者がもっと移動しやすい街づくりが進む可能性があります。
厳しいルールを作ることも必要です。
でもそれ以上に、安全に乗りやすい社会を作ることが大事です。
自転車も、結局は「体の使い方」
自転車の話をしていても、最後はやはりここに戻ってきます。
人は、道具だけで楽になるわけではありません。
高性能な自転車でも、電動でも、ルールが整っていても、
体の使い方が悪ければ疲れますし、危険も増えます。
逆に言えば、体の中心から動けるようになると、移動そのものが変わります。
自転車に乗る時は、ぜひ次の2つを意識してみてください。
-
みぞおちから動く
-
ハンドルを引く力を使う
これだけでも、乗り心地はかなり変わります。
足だけで頑張る乗り方から、全身で楽に進む乗り方に変わっていくはずです。
自転車は、ただの移動手段ではありません。
体の使い方を見直す、とても良い教材でもあります。
安全に、そして疲れにくく。
せっかく乗るなら、体に無理のない乗り方を身につけていきましょう。
体を見直す時間は、人生を見直す時間です。
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【姿勢が変わると、人生が変わる。】
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