「オフィスで使う姿勢保持グッズはどうですか?」
「猫背が気になるので、椅子に置く姿勢サポート商品を買った方がいいですか?」
「足を組む癖を直したいのですが、何かおすすめはありますか?」
このようなご相談をいただくことがあります。
結論から言うと、まずは姿勢保持グッズを買う前に、自分の座り方を見直すことをおすすめします。
もちろん、姿勢保持グッズそのものが悪いわけではありません。座った瞬間に「あ、姿勢が起きるかも」と感じるものもあります。
ただ、実際には買った直後は使っていても、1年後も毎日使い続けている方はそれほど多くありません。生活の中に入りきらなかったり、いつの間にか使わなくなってしまったりすることが多いのです。
姿勢は、道具だけで変えるものではありません。
大切なのは、どんな椅子に座っても、自分の体をまっすぐ使えるようになることです。
目次
姿勢保持グッズを買う前に、まず試してほしいこと
おすすめはとても簡単です。
お尻の座骨の下に、1cm程度の厚みにしたタオルを敷くこと。
これだけで、骨盤が少し前に立ちやすくなり、背中が丸まりにくくなります。
高価な姿勢保持グッズを買う前に、まずは家にあるタオルで試してみてください。
やり方は簡単です。
- タオルを1cm程度の厚みにたたむ
- 椅子に深く座る
- お尻の座骨の下にタオルを敷く
- 骨盤が立ち、背中が自然に起きる位置を探す
- 足裏が床につく高さに椅子を調整する
ここで大事なのは、椅子の高さです。
椅子が高すぎて足が浮いてしまう場合は、足元に台を置いてください。足裏が安定しないと、骨盤も安定しません。
逆に椅子が低すぎると、骨盤が後ろに倒れやすくなり、猫背になりやすくなります。
正しい座り方の基本は「股関節から曲げる」こと
正しい座り方で一番大切なのは、股関節から体を曲げることです。
多くの方は、座る時に腰や背中を丸めてしまいます。これでは、上半身の重さが腰にかかり、長時間座るほど疲れやすくなります。
本来は、立っている時の上半身の状態をできるだけ保ったまま、股関節と膝を曲げて座ることが理想です。
確認してみましょう。
まず立った状態で、骨盤の横あたりに手を当てます。足を少し動かすと、手の奥で大腿骨が動くのが分かると思います。そこが股関節です。
座る時は、頭・背中・腰を丸めるのではなく、股関節から折りたたむように座る。
この感覚がつかめると、座っていても上半身がつぶれにくくなります。
足を組む癖は、座り方の崩れから起こりやすい
足を組む癖が抜けない方も多いと思います。
足を組みたくなる時は、多くの場合、骨盤が安定していません。
椅子に浅く座っていたり、骨盤が後ろに倒れていたり、足裏が床についていなかったりすると、体はどこかでバランスを取ろうとします。その結果、足を組むことで一時的に安定させようとするのです。
つまり、足を組む癖だけを無理にやめようとしても、根本的には解決しにくいのです。
まずは、
- 椅子に深く座る
- 足裏を床につける
- 座骨で座る
- 股関節から体を曲げる
- お腹が軽く締まる位置を探す
この5つを意識してみてください。
これだけでも、足を組みたい感覚はかなり減ってきます。
お腹を押すと、座り方の良し悪しが分かる
正しく座れているかを確認する簡単な方法があります。
座った状態で、おへその少し上あたりを指で軽く押してみてください。
良い姿勢で座れている時は、お腹が軽く硬くなっています。これは、腹筋が自然に働いている状態です。
反対に、足を組んで背中を丸め、だらっと座っている時に同じ場所を押すと、指がグニャッと入りやすくなります。
これは体幹が抜けている状態です。
姿勢が崩れると、腰や背中だけでなく、お腹の力も抜けます。すると体を支える力が落ち、さらに姿勢が崩れていきます。
大切なのは、「悪い姿勢をしている」と気づける体のセンサーを育てることです。
どうしても姿勢を保てない時は、疲れているサイン
正しい座り方を意識しても、どうしても姿勢が保てない時があります。
その場合は、根性で姿勢を保とうとするよりも、まず疲労を疑ってください。
本当に疲れている時は、体をまっすぐ保つ力が落ちます。
そういう時は、姿勢を頑張るよりも、休むこと、寝ることが大切です。
姿勢は気合いだけでは保てません。
睡眠不足や疲労が強い状態では、体幹も働きにくくなります。姿勢を整えるためにも、睡眠はとても大切です。
30分から1時間に1回は立ち上がる
もう一つ大事なのは、長時間座りっぱなしにしないことです。
人間の体は、長時間座り続けるようにはできていません。
どれだけ良い姿勢で座っていても、ずっと同じ姿勢を続ければ、体は固まります。
30分から1時間に1回は、必ず席を立ちましょう。
トイレに行く。
水を飲みに行く。
背伸びをする。
少し歩く。
それだけでも十分です。
座り方を整えることと、こまめに立つこと。
この2つをセットで考えると、腰や肩への負担はかなり変わってきます。
まとめ:姿勢は道具よりも、体の使い方
猫背や足組みが気になると、つい姿勢保持グッズに頼りたくなります。
もちろん、道具が助けになることもあります。
でも、本当に大切なのは、自分の体をどう使うかです。
まずは高価な商品を買う前に、タオルを1cm程度にたたんで、座骨の下に敷いてみてください。
そして、股関節から座ること。
足裏を床につけること。
お腹が軽く締まる位置を探すこと。
30分から1時間に1回は立ち上がること。
これを続けるだけで、座り方は変わります。
体を見直す時間は、人生を見直す時間です。
毎日の座り方から、体の使い方を整えていきましょう。
この記事のポイント
- 姿勢保持グッズを買う前に、まず座り方を見直す
- 座骨の下に1cm程度のタオルを敷くと骨盤が立ちやすい
- 正しい座り方の基本は、股関節から体を曲げること
- 足を組む癖は、骨盤や足裏の不安定さから起こりやすい
- お腹を押して硬さがあれば、体幹が働いているサイン
- 姿勢が保てない時は、疲労や睡眠不足も疑う
- 30分から1時間に1回は立ち上がる
姿勢治療家®
仲野孝明
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投稿者プロフィール

- 創業90年の歴史を持つ仲野整體(整体)。180万人以上の治療実績。確かな治療・根本治療をめざし、本質的な問題解決を行います。肩こり・腰痛など、本気で治したくなったとき、お手伝い。96%が嬉しい声。痛みがないのは当たり前、叶えたい夢のお手伝いをします。
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