山で人が倒れたらどうする?WFAで学んだアウトドア応急処置

山で人が倒れたら、あなたは動けますか?WFAで学んだアウトドア応急処置と災害時に役立つ身体の備え

こんにちは。
姿勢治療家®の仲野孝明です。

先日、川崎で WFA(Wilderness First Aid/ウィルダネス・ファーストエイド) という講習を受けてきました。

WFAとは、山や川、キャンプ場、災害時など、すぐに救急車が来られない環境で行う応急処置の考え方です。

日本語で言えば、
「屋外・自然環境における災害救急法」
に近い内容です。

今回は1泊2日、約20時間かけて、屋外で人が倒れた時、怪我をした時、意識がない時、出血している時にどう動くのかを学んできました。

都市型の救急法と、山や災害時の応急処置は違う

以前、私は消防署で行われている都市型の救急救命講習を受けたことがあります。

119番通報、心肺蘇生法、AEDの使い方など、街の中で人が倒れた時にどう動くかを学ぶものです。

もちろん、それも非常に大切です。

ただ、私自身、トレイルランニングや登山で山に入る機会が増えてきました。

その中で、ずっと頭にあったのが、

「山で怪我をしたら、実際どうするのか?」

ということでした。

街の中であれば、119番をすれば救急車が来てくれます。
しかし山の中では、電話が通じないこともあります。
救急車がすぐ近くまで来られないこともあります。
平らな場所すらないこともあります。

そのような状況で、命に関わる人が目の前にいた時に、自分は何ができるのか。

姿勢や身体の使い方を伝える仕事をしている私にとっても、これはずっと学んでおきたいテーマでした。

人が倒れている時、まず何をするのか

WFAの講習では、人が倒れている場面を何度も何度もシミュレーションします。

「人が倒れています。どうしますか?」

こう聞かれると、多くの人はすぐに近づいて声をかけたくなるかもしれません。

しかし、実際にはその前にやるべきことがあります。

それは、

自分の安全を確認すること。

目の前の人を助けようとして、自分まで危険に巻き込まれてしまっては、助けられる人も助けられなくなります。

山であれば、落石の危険はないか。
川であれば、流される危険はないか。
道路であれば、車が来ないか。
災害時であれば、建物の倒壊や火災の危険はないか。

まずは、自分が安全に近づける状況かを確認する。

その次に、電波が入るか、助けを呼べるか、周囲に協力してくれる人がいるかを確認します。

この順番を、頭で理解するだけでなく、身体で覚えるように何度も練習しました。

応急処置は、知識よりも「練習しているか」が大事

今回の講習で印象的だったのは、座学だけではなかったことです。

怪我人役、救助者役を交代しながら、実際に声をかけ、確認し、判断し、処置をする練習を繰り返します。

顔を白く塗られたり、傷口を作られたり、出血している設定になったり。

かなりリアルな状況を作りながら、

「意識はあるか」
「呼吸はあるか」
「出血はあるか」
「119番を呼ぶタイミングはいつか」
「AEDを誰に取りに行ってもらうか」
「救助が来るまで何をするか」

という流れを何度も確認していきます。

最初はマニュアルを見ながら必死に動きます。

でも、何度も繰り返しているうちに、少しずつ身体が覚えてくる。

これは姿勢や身体の使い方と同じです。

知識として知っているだけでは、いざという時に動けません。
何度も練習して、身体に染み込ませておくことが大切です。

山では「道具がない」前提で考える

私は柔道整復師として、骨折、脱臼、打撲、捻挫などに対する知識や経験があります。

しかし、現場での応急処置は、治療院の中で行う処置とはまったく違います。

治療院にはベッドがあります。
包帯があります。
固定具があります。
明るい室内があります。

でも山の中では、そうはいきません。

骨折しているかもしれない。
足首を捻って歩けない。
出血している。
寒くなってきた。
助けが来るまで時間がかかる。

その時に、持っている道具だけでどう対応するのか。

講習では、服、上着、リュック、ストック、ザックのベルトなどを使って、身体を固定する方法も学びました。

例えば、腕を固定する時に上着を使う。
リュックの構造を利用して、肩や腕を安定させる。
山の中にあるもの、自分が持っているものを応急処置に使う。

これは非常に実践的でした。

CPRやAEDも、環境によってやり方が変わる

心肺蘇生法、いわゆるCPRも、街の中と山の中では条件が違います。

心臓マッサージは、基本的に安定した平らな場所で行う必要があります。

しかし山の中には、平らな場所がないことがあります。

その場合、どこで行うのか。
どこまで移動させるのか。
どうやって安全に場所を確保するのか。

実際にやってみると、
「そうか、平らな場所がないと心肺蘇生もしにくいのか」
ということを身体で理解できます。

AEDも同じです。

街の駅や施設にはAEDが設置されていることが増えました。
AEDは、機械が心電図を自動で判断してくれる非常に優れた機器です。

必要な場合だけ電気ショックを行う仕組みになっているため、正しく使えば命を救う可能性が高まります。

ただし、AEDを取りに行く人、119番通報をする人、心臓マッサージを続ける人など、周囲との役割分担も重要です。

これは一度学んでおくだけでも、いざという時の動きやすさがまったく変わると思います。

熱中症や災害時にも、応急処置の知識は役立つ

今回のWFAはアウトドア向けの講習でしたが、これは山やキャンプに行く人だけのものではありません。

日本は災害の多い国です。

地震、台風、大雨、土砂災害、停電、交通機関の停止。
いつ日常が非日常に変わるか分かりません。

災害時には、都市部であっても一時的にアウトドアのような状況になることがあります。

すぐに救急車が来られない。
電話がつながらない。
人手が足りない。
医療機関にすぐ行けない。

そんな時に、応急処置の知識があるかどうかで、目の前の人を助けられる可能性が変わります。

また、夏場は熱中症で倒れる方も増えます。

意識があるのか。
水分を自分で飲めるのか。
救急車を呼ぶべき状態なのか。
涼しい場所へ移動できるのか。

こうした判断も、まったく知らないより、一度でも学んでおいた方が落ち着いて対応できます。

アウトドアが好きな人、指導者、医療関係者には特におすすめ

今回の講習には、さまざまな方が参加されていました。

カヤックのインストラクター。
スキーのインストラクター。
山の活動をされている方。
キャンプ場や宿泊施設に関わる方。
アウトドアで人を案内する立場の方。

山や川、雪山など、自然環境で人をサポートする方にとって、応急処置の知識はとても重要です。

また、医療系の資格を持っている方にとっても、屋外でどう対応するかを学ぶことは大きな意味があります。

知識があっても、現場で使えなければ意味がありません。

逆に、専門資格がなくても、基本的な救命講習や応急処置を学んでおくことで、家族や仲間、近くにいる人の命を守る力になります。

まずは消防署の救命講習からでもいい

いきなりWFAを受けるのはハードルが高いと感じる方もいるかもしれません。

その場合は、まず消防署などで行われている救命講習を受けるのがおすすめです。

心肺蘇生法。
AEDの使い方。
119番通報の流れ。
倒れている人への声かけ。
胸骨圧迫の練習。

こうした基本を一度学んでおくだけでも、いざという時の不安はかなり減ります。

受講費も比較的安く、自治体や消防署によっては数百円から受けられるものもあります。

大切なのは、完璧に覚えることではありません。

一度でも練習しておくこと。

それだけで、目の前で誰かが倒れた時に、何もできずに固まってしまう可能性を減らせます。

使わなくていい知識。でも、知っていた方がいい知識

応急処置や救命法は、できれば使わない方がいい知識です。

誰かが倒れる場面も、怪我をする場面も、災害に遭う場面も、ない方がいい。

でも、人生では予期せぬことが起こります。

その時に、ほんの少しでも学んでいた人がいるだけで、助かる命があるかもしれません。

姿勢を整えることも、応急処置を学ぶことも、根本は同じだと思います。

それは、

自分の身体を守ること。
大切な人を守ること。
人生をよりよく生きるための準備をすること。

普段から身体を見直しておくこと。
万が一の時に動けるように学んでおくこと。
この両方が、これからの時代にはますます大切になると感じました。

まとめ:身体を見直す時間は、人生を守る時間でもある

今回、WFAを受講して強く感じたのは、知識は練習して初めて使えるということです。

人が倒れた時、頭では分かっていても、練習していなければ動けません。

これは姿勢も同じです。

正しい姿勢を知っているだけでは変わりません。
身体の使い方を理解し、日常で繰り返し練習することで、初めて身についていきます。

アウトドアに行く方。
登山やトレイルランニングをする方。
家族を守りたい方。
災害時に少しでも役に立ちたい方。
人を指導する立場にある方。

ぜひ一度、救命講習や応急処置の学びに触れてみてください。

知っていることが、誰かの命を守る力になるかもしれません。

体を見直す時間は、人生を見直す時間である。
そして、身体を守る知識は、大切な人の人生を守る力にもなる。

姿勢治療家®
仲野孝明

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投稿者プロフィール

仲野 孝明
仲野 孝明
姿勢治療家Ⓡ 創設者
【姿勢が変わると、人生が変わる。】
Your Posture makes Your Life.
可能性を最大限に引き出します。

仲野孝明公式ブログにて役立ち健康情報や姿勢が人生にもたらす影響
正しい姿勢があれば何でもできるとモットーに挑戦している事など
アップしています。是非閲覧して頂けると嬉しいです!!

仲野孝明公式ブログ↓↓↓
http://takaakinakano.com/

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