歩行困難のまま杖生活が一生続くのかと思っていましたが、学生時代の友人と遠出の旅行ができるまで回復しました。
歩道の段差で転倒し、コンクリートで臀部を打つ。当初は痛い程度で、歩行が困難ではなかった。1ヵ月、2ヶ月と経つ内に、痛みが増悪し、歩行困難なってしましました。もう杖なしでも歩けない、自分の足で歩いて旅行も、できないと覚悟をしました。
Fさん(主婦)
お悩み | 左股関節の痛みが左大腿前外側部まで広がる、左膝関節後内側に引き攣れるような痛み、左下腿内側に痺れ・歩行困難 |
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通院回数 | 全20回 その後定期的にメンテナンス通院 |
- 治療の結果どういう結果を得られましたか?
- 藁をもすがる思いで仲野整体東京青山さんへ来院。自分の足で旅行も、趣味も再スタートでき、スポーツジムも再開できました。自分の足で好きなように歩け、好きなところに行ける!!感謝しかありません。
【臨床を振り返ってみて、浅川先生からの感想】
来院から1ヶ月程は「このまま歩けなくなってしまうのではないか・・・。」という不安との闘いだったと思います。
1週間目は起床時の痛みが消失、2週間目は午前中は痛みが減弱しているなどの良い変化は起こっていましたが、身体にも気持ちにも決定的な変化が現れたのは4週目でした。
「昨日今日、湿布を貼っていません!午前中は立っていても痛みがないから、キッチンでの家事が出来てます。」と報告していただきました。診療中に「このまま頑張ったら歩けるようになりそうです。」と前向きな言葉が出てきたのもこのタイミングでした。
その後も近所のスーパーに買い物に行けるようになったり、書道をする気になったりと、出来ることが徐々に増えていました。
2ヶ月が経った頃、歩行動作をみて、「そろそろタクシーを減らしても良さそうですね。」とお伝えしたところ、お友達にも「あなた、そろそろ歩いて行けるんじゃない??」と言われたそうで、「今日は途中から電車を使って帰ってみます。」と歩く時間を伸ばすチャレンジを始められました。体幹部や臀部のトレーニング強度を上げ始めたのもこの頃です。
3ヵ月目、渋谷駅から宮益坂を登って歩いて来院された時は、素晴らしい変化に私も患者さんもお互いに驚いていました。
週2回の来院、ご自宅でのセルフメンテナンスを朝・昼・夜と続けられたことで、1週間毎に身体は動かしやすくなっていきました。
身体が動かしやすくなったことで、「○○も出来るんじゃない??」と少しずつ意欲が湧いていたのも傍から見ていて分かるほどでした。
お友達からの叱咤激励も絶妙なタイミングだったようです。
よるご飯を減らして、体重を落とされていたのも大切なポイントです。
今回、転倒した時に打った部位は臀部でしたが、腰椎の可動域が狭くなり、大腿骨を内転位で身体を使っていたことにより、左股関節周囲に負担をかけており、複数ヵ所に痛みが生じていました。
来院当初は左股関節前部外側の筋緊張が過度で、触れると立ち上がることが困難になる為、左股関節前部外側の筋緊張を触れずに緩和するために腰方形筋、恥骨筋、中殿筋周囲から治療を開始。
4週目以降は大腿筋膜張筋の治療も可能になり、8週目から殿筋トレーニングも追加出来るようになりました。
ご旅行にいかれて「行く前は無理かなって思っていたんですけど、実は池の周りを1~2km歩いたんです!」とご報告して頂いたときには、涙目になりました。
最近は、歩行時に杖を使わずに歩けるようになってきました。
現在は、より動きやすい身体になる為に週1回来院されています。課題は大きく2つ、膝関節の屈曲伸展制限、股関節の外転外旋制限です。来年同じ場所に行かれた時に、今回よりも行動範囲が広がることが目標です。