70代で杖をつかないために──姿勢治療家があえて「焦らせる」理由と、一生歩ける体の作り方

「焦らせる」のが、最近のいちばん大事な仕事かもしれない

姿勢が変わると、人生が変わる。
姿勢治療家®の仲野孝明です。

ここ数年、診療をしながら強く感じていることがあります。
それは、

「あ、この方は“優しく伝える”だけでは、もう間に合わないかもしれない」

という現実です。

臨床経験が積み上がれば上がるほど、患者さんの将来の身体が手に取るように見えるようになります。
その人の人生に真剣に伴走しているからこそ、お身体を拝見して、
「これは手遅れになる前に」
「姿勢治療家と出会ったポイントで人生を変えてほしい」からこそ、
もう二度とその患者さんに会えないという覚悟で、「耳に痛い」ことをお伝えする時もあります。


70代で「50代に見える人」と「もう危ない人」の差

同じ「70代」でも、様々な患者さんが来院されます。

  • ぱっと見、50代と言われても違和感がない方

  • 杖が手放せず、青山まで通うのもギリギリの方

この差が、年々どんどん大きくなっています。

三重県・四日市で治療していた頃から、

「もっと早く、仲野先生に出会っておけばよかったなあ」

と言われることは多くありました。

退職後の60歳で、
「20代からの腰痛を40年間ずっと我慢してきた」
そんな方に体の使い方をお伝えすると、本当に驚かれます。

だからこそ、今、東京・青山でお会いできている方には
「未来の70代」を、もっと具体的にイメージしてもらわないといけない
と感じています。


体が動き続ける条件は、たった3つ

人間の体が最後まで「自分の足で動ける」ために必要なのは、シンプルにこの3つです。

  1. 可動域(関節の動く範囲)

  2. 柔軟性(筋肉がしなやかに伸び縮みすること)

  3. 筋力(支える・踏ん張るためのパワー)

可動域がなくなり、
柔軟性が落ち、
筋力が衰える。

この3つが同時進行で失われていくと、
階段が怖くなり、
段差につまずき、
やがて杖が必要になる。

逆に言えば、
この3つさえ守れれば、70代でも動けます。
「年だから」ではなく、「使っていないから」動けなくなっているだけです。


「足元が弱くて…」は、かなり危険信号

ある40代半ばの方が、こうおっしゃいました。

「雪の日は怖いんです。私、足元が弱くて…」

昔の僕なら、「そうですよね」と聞き流していたかもしれません。
今の僕は、そこに強い危機感を覚えます。

「足元が弱い」というのは、
多くの場合 バランス感覚の低下 を意味しています。

  • 片足立ちでフラフラする

  • 階段の下りが少し怖い

  • 下り坂でブレーキが利かない

こうしたサインが出ているとき、
問題は「膝」ではなく、たいてい お尻(股関節まわり) にあります。

長時間の座りっぱなしでお尻の筋肉が眠り、
支える役割を放棄してしまうからです。

その結果、1歩出すたびに膝がグラグラし、
その小さな“ブレ”が、関節を少しずつ壊していきます。


「歩くのが怖い」心臓手術後の70代に、何を伝えるか

心臓の手術をされた70代の方も、たくさん来院されています。

  • 「心臓が60%しか動いていないと言われた」

  • 「動いたら止まってしまうんじゃないかと不安で、家から出られない」

  • 「足が氷みたいに冷たい」

お気持ちは痛いほど分かります。
ただ、ここで「怖いから動かない」を選んでしまうと、

  • 筋肉は、さらに落ちる

  • 血流は、さらに悪くなる

  • 歩けない → ますます外に出なくなる → 心も閉じていく

という負のループに入ります。

もちろん、主治医の先生との相談は大前提です。
私の信頼している心臓のスペシャリスト南和友先生もすすめているのが、

「歩くこと(パワーウォーキング)」

です。

  • 携帯電話に、主治医と家族の番号を登録する

  • いつもの薬をポケットに入れておく

  • 家のまわりを数分から始める

こうした「安全装置」を用意しながら、
1日5分、10分と、歩く時間を増やしていく。

これだけでも、足の冷たさは変わってきますし、
「自分はまだ動ける」という感覚がゆっくり戻ってきます。


ピンピンコロリに近づく人、そうでない人

僕の身内にも、対照的な2人がいました。

  • エベレストに写真を撮りに行き、80代まで世界を飛び回っていた祖母

  • 最後の数年を、ほぼ寝たきりで過ごした祖父

2人を見送りながら、
「動かしていた体」と「動かさなかった体」の差
いやというほど感じました。

ピンピンコロリは、偶然ではありません。
「最後まで動き続ける生き方」を、日々選び続けた結果です。

だからこそ、僕はあえてこう伝えます。

自分が思っているより、2〜3割“攻め気味”に動いてちょうどいいですよ。


僕の仕事は「少しだけ焦らせること」

姿勢を整えること。
体の使い方を変えること。

これらを伝えるのは、もちろん僕の仕事です。

でも今の僕は、
「このままだと本当にまずいですよ」
という危機感を、あえてお伝えすることも
同じくらい大切な仕事だと感じています。

テレビ的な煽りではなく、
現場で70代・80代の体を毎日触っているからこそ分かる“リアルな未来予測”として。

  • このままだと、何歳くらいで杖が必要になるか

  • どの関節が、どんな順番で悲鳴を上げるか

  • 逆に、何を変えれば「まだ間に合う」のか

これをできるだけ、具体的にお伝えしていきます。


今日から変えられる「一歩」

ここまで読んで、少しでも「ドキッ」とした方へ。
やることは、難しくありません。

  • 1週間あたり 150分の運動時間 を確保する
    (1日30分×5日でもOK)

  • その中に、有酸素運動(歩く・小走り)と、簡単な筋トレ(特にお尻・股関節)を入れる

  • エスカレーターをやめて、1日1回は必ず階段を使う

そして何より、

「昨日までと、体の使い方を少し変えてみる」

これが、将来の“動き続けられるかどうか”を分けます。


体を見直す時間は、人生を見直す時間です

仲野整體 東京青山では、
「今の体から見える、あなたの未来」を一緒に確認しながら、
姿勢と体の使い方を整えていきます。

  • 70代でも、自分の足で好きな場所に行きたい

  • まだ杖はつきたくない

  • 将来の「ピンピンコロリ」に近づきたい

そう感じた方は、ぜひ体の現状をチェックしにいらしてください。

あなたの「未来の動きやすさ」は、
今日の一歩目 から変えていけます。

診療ご希望の方

ぜひ【仲野整體東京青山】までご相談ください。

仲野整體東京青山サイトはこちら

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第135回 やはり38歳からが分かれ道

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