なぜ外反母趾になるのか?|姿勢治療家が伝える正しいカラダの使い方【骨格】

日本姿勢構造機構 理事
姿勢治療家
浅川 修一郎です。

今回は多くの方が悩まれている外反母趾についてお伝えします^^

そもそも外反母趾って何でしょうか?

外反母趾って何?
母趾MP関節において、それより末端が外反し、関節の内側が突出してバニオン(滑液包の腫脹)を形成して痛む
変形が強くなると、母趾が第2趾の底側に入り込み、第2・3趾のMP関節の底側に胼胝(たこ)を形成する

外反母趾角は15°以上、第1・2中足骨角は10度以上を異常とする。
(参照 標準整形外科学 第10版 611p 第5編 疾患各論/足関節と足趾)

足の親指が小指側に曲がる変形をしていて、その変形が過度になると親指の付け根に痛みが出たり、足の底にタコが出来たりする症状です。

 

どんなことが原因?

正しい足の使い方の基本である足の平行足の3点で立てていない事が問題です。

足の平行とは…
足の2番目の指とかかとを結んだ線が左右平行になっていることです。

足の3点とは…
足の3本のアーチの基点となる親指の付け根・小指の付け根・かかとです。

この2つの基本を押さえて立っていると、体幹が安定し、カラダをセンターで使うことが出来ます。

外反母趾は、上記の2点が出来ず、母趾ばかりに負担をかける姿勢で立っている事が習慣になっている方に多く見られます。
では、なぜ足の平行と足の3点で立つことが出来なくなるのでしょうか?

 

靴と座り方

1つ目の原因は足の形に合っていない靴を履いていることです。

何度かお伝えしていますが
足の正解は裸足です。

裸足になって、その場で立って足を観察してしょう。
足先からかかとまで観察してみるとどうなっていますか??
足先は踵に比べ幅が広がっていませんか?

その形が本来選ぶべき靴の形です。

先の細くなった靴(ハイヒールなど)を履くと、足は靴の中で下図のような形状に強制されます。

すると、足は本来の機能を失い、足の平行や足の3点で立つことが難しくなってしまいます。

2つ目は座り方です。

座り方が悪くなっていたり、座り時間が長くなると、股関節が硬くなり機能低下を起こします。
股関節が硬くなることで、カラダの重心は本来の正しい位置からズレます。

すると足元では足の3点で均等に立つことが難しくなります。

今困られている方、将来困りたくない方は
正しい足の使い方、座り方、靴の選び方を学び、実践していきましょう^^

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