「7時間寝ても、全然寝た気がしない…。」その睡眠状態、寝ている時の姿勢が問題かも?|姿勢治療家®が伝える正しいカラダの使い方【睡眠】

日本姿勢構造機構 理事
姿勢治療家HEAD OFFICE
浅川 修一郎です。

今回のテーマは寝姿勢です。

寝ている時の姿勢が睡眠の質に関わるのはご存知でしたか??

こんな事例をご紹介します。

「睡眠時間は7~8時間は確保出来ているんですけど、起きた時に首の前とか、呼吸が苦しくて。朝起きた時に全然寝た気がしなくて、寝たのに疲れたって感じで。」

睡眠によってカラダは回復するはずなのに、睡眠によって疲れてしまうのは辛いですよね…。

 

寝たはずなのに疲れている原因は、この方の寝姿勢でした。

左側を上にした側臥位(横向き)のよくある寝姿勢。
実はこの寝姿勢の中に2つの悪いポイントがありました。

①枕が低い
➁脚を抱え込むような寝姿勢

解説していきます^^

①枕が低い
使用されていた枕の高さは5cm程度で、頸部が常に側屈している状態でした。
実際に側臥位(横向き)で寝て頂くと、頭部までの脊柱が真っ直ぐの状態になるには13cmほどの高さが必要でした。

➁脚を抱え込むような寝姿勢
側臥位(横向き)で寝ている時に、膝がお腹の正面に来るほど脚を抱え込むようなポジションになっていました。
膝まで抱え込むことで、腰椎、胸椎は後弯し、常に背部の筋には伸展ストレス(引っ張られるような力)がかかっていたようです。

筋肉は、引っ張られ続けることが苦手で、引っ張られ続けることで硬くなり、関節が動きづらくなってしまいます。
今回の方は、寝ている時に脊柱全体に負荷がかけており、頸椎、胸椎、腰椎、それぞれの可動域を低下させていました。

脊柱全体の可動域が低下することで、肋骨の可動域も狭くなり、肺の動きも小さくなり、寝ている時の呼吸が浅くなる可能性があります。
呼吸が浅い状態であれば、朝起きた時に回復せずに、「寝たのに疲れている…。」という状態は納得ですよね。

こちらの方は、「寝る姿勢を変えたら、朝5時まで起きなくなって、苦しくなくなりました。回復している感覚も出てきました。」と変化を感じられていました。

 

「寝たのに、疲れている…。」という感覚をお持ちの方、寝姿勢を変えてみるのもポイントですよ^^

どうしても変えられない場合は、関節、筋肉が硬くなっている可能性があります。
治療必須の状態です!

 

 

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