フォアフットを意識して走っていたらアキレス腱が痛くなってしまいました…|姿勢治療家が伝える正しいカラダの使い方【骨格】

日本姿勢構造機構 理事
姿勢治療家HEAD OFFICE
浅川 修一郎です。

今回はランナーのお悩みをご紹介です。

「走っていたら左のアキレス腱が痛くなってしまいました。」というクライアントさん。

お話を伺っていくと

「フォアフット走法がよりスピードが出ると聞いて、この1ヶ月試していたんです。」

マラソンを走られるこちらのクライアントさん。
自己ベスト更新の為に新たな取り組みをされていました。

〈フォアフット走法とは…〉

足は機能的に前・真ん中・後ろと分けられています。
フォアフット走法とは、主に前足部付近から接地している動作のことを言います。

10m~20mなどのショートスプリントでは、自然と行われている動作です。

 

関節の検査をしていくとこんなところに問題が出ていました。

・左足関節の外反制限
・左足趾の伸展制限
・左下腿の背屈制限

軟部組織に触れていくと、炎症症状、軟部組織の滑走不全がありました。

・左アキレス腱内側に熱感、肥厚
・左アキレス腱内腹側、長母趾屈筋、長趾屈筋周囲の滑走不全
・左腓腹筋内側頭の滑走不全

 

過度なつま先接地でのランニングを1ヵ月間繰り返していた為に、足先から下腿後面にかけてストレスがかかっていました。

更にお話を伺うと…

「ザッザッザっと音が鳴るような走りになっていた。」と仰るように

つま先からの接地を心掛けるばかり、足に力が入り、つま先が前にずれるような接地になり、走りのブレーキになっていたようです。

*つま先からの接地は中足部の関節を使えない弊害が出てきてしまいます。
足は全体で、緩衝材の役割を果たしています。
一部分ばかり使い、その他の部分を使わないのはおススメできません。

 

体幹部から離れている末端の手や足などは、コントロールしようと思えば思うほど力が入り、上手く動かせないことが多々あります。

タイムを縮めたくて、ランニングフォームを改良しようとしている方。
一度、足の着き方の意識は置いておきましょう。

 

姿勢治療家が伝えるランニングのポイントは大きく2つです。

・上に伸びる(脊柱を正しいS字カーブで使う)
・みぞおちから進む(体幹部からカラダを動かす)

 

足への意識は極力薄くして、体幹から動けるように練習してみましょう!!

 

体幹の動きが感じづらい方は要治療です^^

投稿者プロフィール

浅川修一郎
浅川修一郎
資格:
はり師/ きゅう師/あん摩マッサージ指圧師/ARTプロバイダー

趣味:
フットサル/ランニング/サーフィン(今後の趣味にしていきたい)

関連記事

  1. 股関節の痛み、ダルさは、座っている時の膝の位置で改善される!…

  2. 《クイズ9》何を解説しているでしょうか??|姿勢治療家が伝え…

  3. なぜ腰が痛くなるの?|姿勢治療家の解剖学で腰の不調の原因を学…

  4. リモートワークの時こそ血糖値のコントロールを!|姿勢治療家が…

  5. 姿勢力を高めるおススメ本ご紹介

  6. 何秒、息を細く長く吐けますか??|姿勢治療家が伝えるカラダの…

  1. 2024.04.19

    第401回 睡眠時間6時間未満の死亡率は51.1%、今日…

  2. 2024.04.12

    第400回 当初無理だと思っていたフルマラソン3時間20…

  3. 2024.04.05

    第399回 お尻の穴を下に向けて、骨をイメージしながら身…

  4. 2024.03.29

    第398回 私におこった驚くべき足裏アーチの変化

  5. 2024.03.22

    第397回 これは困った、ギックリ腰なりたての対処法

  1. 2023.11.16

    【10のチェック項目】あなたの体の劣化具合チェック!!

  1. 2015.03.24

    体を変える一歩は、『姿勢への気づき』

アーカイブ