”布団に躓きやすくなった”は何のサイン??

日本姿勢構造機構 理事
姿勢治療家HEAD OFFICE
浅川 修一郎です。

先日、80代の女性の方が来院されて
「最近、何度も布団に躓きやすくなってて、この前転んでしまったの。」
とのご相談を受けました。

カラダの関節可動域(ROM)の状態をチェックすると…

腰椎  右 伸展↓↓ 屈曲↓↓
膝関節 右 伸展↓
足関節 右 背屈↓  外反↓

躓きやすくなっている右側の腰、膝、足首の動きが悪くなっていました。

布団の厚さは3~4㎝程度。
明るい部屋で躓いていたので、布団を認識した状態でも、3~4㎝程の高さに足を上げることが難しくなっているという状況です。

 

”足を上げる”時に、皆さんはカラダのどこを意識しますか??

つま先ですか?

足首ですか?

膝ですか?

股関節ですか?

お腹ですか?

 

両足で立ち、片足を上げる時に、それぞれを意識して試してみて下さい。
足を上げやすいのは、どこを意識したときでしょうか??

 

 

”お腹から”が理想です。
下肢に繋がる筋肉は、みぞおちから始まっています。
大腰筋という足の付け根から骨盤を通って、腰椎の腹側に繋がる筋肉です。
ですので、足を上げようとした時にお腹から動かせることが理想です。

*赤い線が大腰筋のライン

ただし、大腰筋が硬くなっている場合(腰椎の可動域低下)には、”お腹から”が難しくなります。
筋肉は伸び縮みによって力を発揮します。
筋肉は硬くなると伸び縮みしづらくなり、力を発揮しづらくなります。

 

今回の女性の例ですと…
腰椎の可動域低下が顕著にみられました。
加えて、足関節の可動域低下がみられました。
脚が上げづらいことに加えて、つま先を上げることも苦手になっていました。

3~4cmの高低差を越えることが難しくなってしまうことは、腰、足が動きづらくなっているサインです。

各関節の可動域が低下している状態で躓き、転倒すると、骨折や靭帯損傷などのリスクが高まります。

大きな怪我をする前に、正しいカラダの使い方とメンテナンスで躓かないカラダを取り戻しましょう^^

 

 

 

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